あるトップ営業パーソンは、高い業績を挙げられるようになった今も、うまくいかないことは多くある、でも、モチベーションが下がることがないと言います。別に人より鈍感ということではありません。どのように対処しているのでしょうか?

「100%うまくいくことなんてないです。うまくいかないときは、『幽体離脱』に限ります」

「幽体離脱」とは、もちろん彼特有の比喩表現。「落ち込みかねないシチュエーションの主人公になるのではなく、一度『幽体離脱』した感じで、自分を俯瞰して見るんです。あえて自分を突き放して、客観的に状況分析してみるんです。『お前、あそこであんなことを言うからよくなかったんだよ』とか『あの場面でもっと掘り下げないといけなかった』と、客観的に自分に突っ込んで、商談を検証分析するんです。あくまで他人事のように見るのがポイントです」

彼は、それをお客さまに投げかけることもあるそうです。「『どうして買ってくださったんですか?』」と聞くんです。そうして、自分の商談を、お客さまにも率直に評価していただきます。お客さまから感想をうかがうのが好きなんですよ。お誉めに預かれればうれしい。至らなかったら自分で検証するという繰り返し。感謝していただければ、最大のモチベーションとなります。私を買ってくださったお客さまのためにも修行を続けなければならないと思っています」

もちろん、客観視して、反省材料が見つからない場合もあります。「ベストを尽くしても、どうしてもうまくいかないケースもあります。その時は相性が良くなかったのだと思ってすっきり忘れます」

失敗すらも、仮説検証の機会であり、次への準備であり、成長の機会。謙虚に客観的に自分の至らないところを徹底的に分析することが大事なんですね。

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